【DL版】東方コミュニティレポート 2017年12月号
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東方Projectとそれにまつわる各種コミュニティについて、レポート形式で調査結果を報告いたします。 (網羅的にジャンルを調査した「東方コミュニティ白書」を毎年作るのはしんどくなってきたのと、ジャンルが広大になり踏み込み不足も感じるようになったことから、より的を絞ったレポート形式にて作成しました) B5版 20ページ(表紙含む) 本文一部カラー
レポート1「コミケにおける東方サークルの転出入の実態と艦これ・型月・アイマスジャンルとの比較」
(要旨) 同人誌即売会に参加するサークル(以下同人サークル)は、サークル構成者の嗜好の変化により、参加するジャンルを変えることが多いと考えられるが、実際にどの程度のサークルがジャンルの住み替えを行っているか、統計的な数字はあまり調査されていない。 そこで今回、コミックマーケットカタログに収録されているcircle.msの登録IDを識別子として、1つ前の回にどのジャンルコードで申し込んでいるかを、C90 ~ C93に渡って調査した。 その結果、他ジャンルからの転入・転出がジャンル規模に与える影響は、急拡大・縮小期を除いてそれほど大きくなく、安定期では継続参加率・新規参入の増減がジャンル規模の変化に影響を与えている事が分かった。これは、名義分けしている場合も含めて、多くのサークルの活動は1つのジャンルで完結していることを示唆していると考えられる。 一方、他ジャンルへの転出入をみると、創作男性向けジャンルが一定の割合を占めており、申込時のサークル構成者の嗜好により、該当ジャンルがあれば該当ジャンルへ、そうでないときや創作傾向によっては創作男性向けジャンルへ申し込むというサークルの存在もうかがえた。
レポート2「コミケにおける東方サークルのSNS公開指向と艦これ・型月・アイマスジャンルとの比較」
(要旨) Webカタログから得られたデータを元に、東方Project申込サークルについて、主にSNSアカウントの公開比率を集計し、他ジャンル申込サークルとの傾向の差異を検証した。 その結果、東方ジャンルに申し込んだサークルはTwitterID登録率が高く、男性向けジャンルとの傾向の一致がみられた。pixivIDも全体平均より高いが、格段に高いとは言えなかった。 niconicoID登録率は全体平均と比べて非常に高く、東方ジャンルの歴史的背景とコミュニティの特徴が現れた。 その上で、これらの登録率から、東方ジャンルとの登録率の差の絶対値を集計したところ、艦隊これくしょん(艦これ)、アイドルマスター、TYPE-MOON、ラブラブ!、創作・アニメ・ゲーム(男性向)など概ね男性向けの流行ジャンルのサークルの平均的な傾向が、東方Projectジャンルに近いことがわかった。